投資を始めようと思ったとき、多くの人が最初に調べるのは「どの商品が儲かるか」です。しかし実際に迷いにくくなるのは、商品を選ぶ前の準備を整理できたときです。
このページでは、証券口座を開設する前に確認しておきたい5つのポイントを整理します。
1. 何のために投資をするのかを決める
同じ「投資」でも、目的によって適した方法は変わります。20年後の資産形成と、3年後の使い道が決まっているお金では、取れるリスクの大きさが違うためです。
- 老後の生活資金を長期でつくりたい
- 教育費として10年後に使う予定がある
- 余ったお金で少額から経験してみたい
目的が決まると、投資期間と、許容できる値動きの幅がおおよそ決まります。
2. 投資できる期間を確認する
投資期間は、リスクの取り方に直結します。使う時期が近いお金ほど、価格が下がったタイミングで売らざるを得ない可能性が高くなります。
| 使う予定の時期 | 一般的な考え方 |
|---|---|
| 1〜2年以内 | 値動きのある商品には向かない。預貯金などで確保する |
| 5年程度 | 値下がりしても待てる範囲かを検討する |
| 10年以上 | 積立や分散を前提に、長期の資産形成を検討しやすい |
期間は「絶対に使わない期間」で考える
「たぶん使わない」ではなく、「使わないと決められる期間」で考えると判断がぶれにくくなります。
3. 余剰資金の範囲を決める
生活費や近い将来に必要なお金を投資に回すと、価格が下がった局面で選択肢がなくなります。生活防衛資金を先に確保し、そのうえで投資に使う金額を決めるのが基本的な考え方です。
詳しくは余剰資金とは?生活費と投資資金の分け方で解説しています。
4. どこまで下がったら耐えられるかを考える
リスク許容度は、金額で具体的に考えると把握しやすくなります。
- 100万円を投資して、一時的に70万円まで下がったらどう感じるか
- 下がった状態が2年続いたとき、積立を続けられるか
想像しにくい場合は、まず少額で始めて、値動きを体験しながら金額を調整する方法もあります。
過去の値動きは将来を保証しない
過去に回復した相場があっても、同じ動きが繰り返されるとは限りません。想定どおりに戻らない可能性も含めて考えます。
5. かかる費用を確認する
投資では、購入時・保有中・売却時にそれぞれ費用が発生する場合があります。
- 売買手数料
- 投資信託の信託報酬(保有中に毎日かかる)
- 為替手数料(外貨建て商品の場合)
- 税金(利益に対して課税される)
費用は確実に発生する一方、利益は確実ではありません。長期で保有するほど、保有中のコストの差が積み上がる点は押さえておきたいところです。
まとめ
投資を始める前の準備は、目的、期間、金額、リスク許容度、費用の5つに整理できます。商品選びはそのあとで十分です。
次のステップとして、はじめての投資ガイドでは、これらを順番に確認できるようにまとめています。